人生初の入院をした話

書いておきましょう。時を遡ること9月22日の夜。ブルッとして、お腹がイテテテテとなり、ドンッと熱が上がったのです。あら、珍しく体調悪化の兆し……と思っていたら(私、今まで風邪ひとつ引かないバカ丸出しの健康体だったのですよ)、翌日から体温が38度の大台を軽く超え、ダウン。それでも高熱と、お腹を壊している以外特に症状もなく、風邪っぽくもないので不思議な感じでした(お腹の壊し始めに腹痛はありましたが、すぐに痛みはなくなり、トイレに行くたび下してはいるのですが、無痛なんです)。


今まで高熱が出ても寝れば1日で復活するくらいの私だったので、さすがに高熱が3日も続くと、なんかおかしいな、となるわけで。インフルだったらいけないしと、病院へゴー。すぐに血液検査、尿検査、レントゲン検査をされ、インフルではないことはわかったのですが、体内のどこかで炎症していることが確実となりました。特に注目すべきは、白血球の数が11400H(普通は3800〜9300)、CRPというC反応性蛋白の数値が10.61H(普通は0.29以下)もあったこと。他の数値は正常だったのですが、急性腸炎でしょうということで、即点滴。脱水症状の改善と、抗生剤、栄養剤など、計4種、4時間くらいかけて体内へ送り込まれました。で、明日も明後日も点滴を受けに来てほしいということで、高熱で重くなった体を引きずって、毎日通いました。その間も38度を切ることはなく、だるいので、食べられるものといったらフルーツと、少しのおかゆくらい。


途中、抗生剤の効き目を確かめるべく再び血液検査。CRPが10.61→8.64まで下がっていたので、良くなっているのだろうと点滴を続けていましたが、29日の血液検査ではなぜか再び数値が上昇。9.64になってしまっていました。これはもう手に負えんということで、内科診療から逆流性食道炎のときにもお世話になった外科(消化器外科)の先生にバトンタッチ。CTスキャンを撮られ、腸の周りのリンパが腫れていることがわかったのですが、内科の先生同様、外科の先生も、「本当は入院をしてもらいたいんだけど…」ということを言います。だけど、元の体力があるのか、私がそれほど弱っておらず、「でもあなた、元気なんですよね」と笑う。「通って治します?どうします?」と聞かれ、通いでも可能だとは思ったのだけど、絶食して点滴に通いながらも、案外元気に見られる私は家で病人扱いされず、頑張って動き回ってしまうことは目に見えている。急性腸炎は3日くらいで治るのが普通だというのに、すでに5日点滴に通っているのに治らない(まだ熱は38度台)ことも少し心配になり、先生がふたりとも入院してほしいと言っているし、何もしなくてよくて治療に専念できるならそっちのほうがいいかな〜と、人生初の入院を決断しました。

与えられた病衣を着ると、どこからみても立派な病人になったけど、意外と元気だった私は、上げ膳据え膳で看護婦さんたちに優しくしてもらい、ひたすらの〜んびりしていれば良い状態にウシシとばかり、久々に「読書の秋」を満喫。私はこういうときに「退屈」と思わないタイプだということがわかりました。入院中は、絶食&24時間点滴。ときどき血液検査をしては状態をチェックということの繰り返しで、抗生剤を替えてからはCRPの数値も順調に下がり始め、白血球も正常に。ただ、熱だけはスッキリとは引かず、せっかくここまで治ってきたけど、「今退院してもくすぶっている状態だからまた再発する可能性がある。しっかり治るまでいてほしい」とのことで、予想外に長居になってしまいました。


そして、そろそろ退院という出口が見え始めたころ、確認のためもう一度CTを撮ってみたのてすが、リンパの腫れがぜんぜん引いていない。首をかしげるお医者様。そして告げられたのが、「大腸の内視鏡検査をやりましょう」。確かに、父が大腸がんを患ったことがあるので、私もそろそろ検査を受けておかないとと思っていました。も、もしかしてこれはがんなの?(だとしたらリンパに転移してるってこと?)などという恐ろしい妄想がグルグルする中、大腸をすっからかんにするための注腸食をいただき、2時間かけての経口腸管洗浄剤「ニフレック」を飲み(ツライ!)、いざ検査へ。「眠くなる薬で、みなさん寝てるうちに終わります」と言われたので安心していたら、ぜんぜん眠くならず、「眠くないんですけど!!!」と慌てている私の横で、お構いなしにコトを進めるお医者様…(看護婦さんが眠くなる薬を増やしてくれたのに、眠くならず…)。ぐっすん。おかげで、一部始終をモニターで見ることができました。ちなみに、眠くならない人もたまにいるそうで、そういう人たちは痛みで検査中断することも多いらしいです。痛くはなかったけど、グイグイくる圧迫感が気持ち悪かった(←痛みに強い?)。


気になる大腸は、荒れている部分はあったけど、がんとかではではなかったようで、そこはホッ。口内炎のようになっていたり、潰瘍ができていたりしていたので、組織検査に出してもらいました。リンパの腫れはそのうち引いてくるでしょうとのこと(まだ調べるときではない)。そして、数値もほぼ正常になったということで、12日間に渡る入院生活にTHE END。慣れ親しんだ看護婦さんや担当のお医者様との別れは寂しくて、なんだかキュンとしてしまいました。また外来で伺います!


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*gogomaiky

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