大久保ハウス木工舎の木べらとしゃもじ

出合いは表参道で行われていた「クラフトマーケット」。さまざまなクラフトショップが並ぶ一角で、木を削ってなにかを作っている人がいた。つい惹き込まれて見ていたら、長野県松本市の「大久保ハウス木工舎」の作家さんが、木べら(写真上)を作り上げているところだった。話を聞けば、人は炒め物をするときそれぞれのスタイルがあって、その誰もが使いやすいと感じる形を、試行錯誤して見つけていったという。ほんの少し反り上がったへら部分は「返し」がしやすく、カットされた先端ではつぶしたり、こそげたりがやりやすい。実際に手に持って構えてみると、びっくりするくらい手に馴染む。プロの料理家にも支持されている木べらなのだ。


少し値が張ったが、1点1点手作業で作られているのだから当然だし、作家から直接購入できるなんて、めったにないこと。縁を感じ、いただいて帰ることにした。そして今、木べらはすっかり使い込まれた風貌に変化を遂げ、あまりの使いやすさにもうほかの木べらじゃダメだし、周りの友人にも絶賛する日々を送っている。


で! 次に気になっていたのが、やはり同じ工房が作っているしゃもじ(飯杓子)だ。写真を見ておわかりの通り、すでに買ってしまったわけだけど、真新しい栗の木はこんな色をしていたのだな。

購入に至ったワケは、これまたフラフラと歩いていたら、出くわしたのである。大久保ハウス木工舎のイベントに!笑


ご本人が売り場の一角で木べらを削り出していたのだけど(休憩中でお会いできなかった…)、念じるたびに遭遇してしまうって、どれだけ強運なのだ。たくさんの商品の中から、好みの木目、手にフィットする1本を選べるって、ネットショッピングでは不可能なこと。「買え」ということでしょう?笑

木製のしゃもじはどうしても米粒がひっつきやすいけれど、やっぱり「木」っていい。この形がご飯を返しやすいし、茶碗によそうときに美しく盛り付けられる。たかが木べら&しゃもじ、されど道具ひとつでこんなにも心地よくなるのだな。


◎当サイトに掲載している画像およびテキストの無断転載はご遠慮ください◎
Unauthorized reproduction prohibited

*gogomaiky

0コメント

  • 1000 / 1000